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やまちゃん、かわち、わたりどりの三人で作ったリレーストです。公式に準拠した設定なのでお楽しみ下さい。
by yamakawatori
メイド・イン・カッシーナ展 2009.4.24FRi.-6.7SUN. 森アーツセンターギャラリー 六本木ヒルズ森タワー52F
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第十三話


今回はログナス編です。
前回のお話は「第十話」をどうぞ。
第十三話_b0187508_10124286.jpg

ログナスとシグエルは森の中を歩いていた。

果てしなく続くような入り組んだ道を進みながら、二人はお互いの文化について教えあっていた。
そして森に入って1時間ほど経過してから・・・。

シグエル「もうすぐ着くぞ」

そこはとても巨大な樹木がそびえ立つ村だった。
木の上にはツリーハウスのような小屋が沢山建っている。
どうやらそこにマトランが生活しているようだ。

第十三話_b0187508_10125152.jpg

すると、正面から一人のマトランが走ってきた。
マトランはとても慌てているようだ。

マトラン「トーア!大変だ!」

シグエル「どうした!?」

「村に怪物が侵入してきた!!!」

シグエル「・・・!分かった。そいつは私に任せておけ。お前はログナスを連れて【タル・コロ】へ非難しておけ」

そう言うとシグエルはシグ・コロの奥深くへと走っていった・・・。
第十三話_b0187508_10125919.jpg



しばらくして。

マトラン「さぁ、ここがタル・コロだよ」

案内された場所は、砂漠が果てしなく続く広い村だった。
シグエルの話では、この村はエイル・ディスト内で最も大きな村らしい。
周りには土で出来たマトランの小屋がちらほら見つかる。

ログナスはしばらく呆然とその光景を見つめていた。
すると、後ろからふと声を掛けられた。

「お~い!そこのお前!ちょっと待ってくれ~!」
走ってきたのはネーマトランだった。

ネーマトラン「お前、ここらじゃ見かけへん顔やな。何処から来た?」

ログナス「・・・えっと・・・ずっと遠いところです」
正直言っていちいち説明するのは面倒である。
適当にやり過ごしてさっさと泊まる場所を探そうと思っていた。

ネーマトラン(ヒサ)「俺の名前はヒサや。すぐそこで出店やっとんねんけど、良かったら来いよ!見るからに生活力なさそうやしな。俺の店やったらエイル・ディストで生活するのに必要なアイテムは全部手に入る!他にも非常用のアイテムやetc・・・」

ログナス「・・・・・。(良く喋る人だなぁ)」

ヒサ「えぇから付いてこい!」

ヒサは強引にログナスを引っ張っていき、自分の店へと連れて行った。
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ヒサ「どうや!ここが俺の自慢の店やで!」

ログナス「・・・!す、すごい・・・」

確かにヒサの店はなんでも揃うショップだった。
ウッサルクラブやディスク、数多くのツールが揃っている。

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ログナス「あ、この鞄・・・」

ヒサ「ああ、それかい。その鞄は正直言って売り物にならんぐらい痛んでるし、今なら格安で売ったるで」

ログナスは思った。
この鞄は、僕がマタ・ヌイ島で仕事をしていたときに愛用していた鞄とそっくりだ。
なにか運命的な物を感じる・・・。

ログナス「いくらですか?」

ヒサ「そやなぁ、とりあえず1500ウィジェットでえぇやろ」

ログナス「買います!」

即決だった。
ログナスは、この鞄を一生大事にしようと誓った。

そこで、ヒサは一つ条件を出してきた。
「その鞄を格安で提供した代わりに、ちょっと頼まれ事してくれんか?」

ログナス「なんですか?」

ヒサ「シグ・コロに住んでるお客さんが注文してた品が届いたから、届けて欲しいんや。ほら、これ住所な。そんでこれが品物。絶対壊さんといてくれや?」

ログナス「分かりました。任せてください」

ログナスはシグ・コロへ向かって歩いていった。
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一方、ここはシグ・コロ村・・・。

そこでは、シグエルとヴォグスが争っていた。

ヴォグス「お前はこの村のトーアか!?ミンチにしてやる!!!」

シグエル「ミンチになるのはどっちかな?化け物!!!」

二人は激しい攻防を繰り返していた。
しかし、状況はどんどんトーアに有利な方へ傾いていった。

ヴォグスは次第に追いつめられていく。
シグエルは怪物を斧ではじき飛ばし、エレメンタルパワーを溜めていった。

シグエル「そろそろトドメかな・・・」


ちょうどその時、ログナスはその現場に到着した。
彼はトーア達の戦いを一部始終見て、戦いの結果に安堵の息を漏らした。
ログナスがその場を後にしようとしたその時・・・。
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シグエル「・・・!!!」

背後から何者かが現れ、彼女の左肩に巨大な斧を振り下ろした。
シグエルはその場に倒れ込み、うめき声を上げる。
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ログナス「トーア!!!」

トーアの背後に立っていた化け物は、怪しい笑みを浮かべていた・・・。


<続く>
by yamakawatori | 2009-07-12 10:13
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